もはや沢山の方がインプレやレビューをblog等で書いていらっしゃいますが、今更のようにここでも書いてみますw
【只で自宅で動くSIM!?】
OpenSim。「なんじゃそりゃ」という方も多いはず。だよね?ね?ということで簡単に解説(むりやり)
本家サイトは
ここ(英語だよ)
ま、こ難しいことはググるなりなんなりして頂くとして(じゃあ説明いらねーだろ)、多少の語弊も承知の上で簡単に言えば、
「自宅のPCでSIMが動作する」
というシロモノ。
Second Lifeのメイングリッドとは繋がってません。
地球の裏側にもうひとつの違うSIMがあった(C)ボブホーn(ryって感じですね。古いか。
でも1SIMの主。他には誰もいないんだけどねw
という感じのものです。
勿論、タダでです。
【導入方法は割愛w】
そんなワケで、なんとなく導入してみました。
これ自体まだまだ未完成で、Second Lifeと比べて色々と動作しないことも多いですし、導入も手間です。
導入方法については、何人かの日本人の方も詳しく書かれていらっしゃいますので、ググるなりなんなりしてもらうのが良いかと思います(他人まかせ)。
それじゃあまりにもナニなのでちょっとだけ補足的なことを書いておきます。
導入方法には2通りあります。
「ソースをダウンロードし、自分でビルドする」というのと「バイナリをダウンロードする」というのです。
ソースってなに?ビルドってなんじゃい!という方は、素直にバイナリ導入の方向が吉かな。
上記の通りなにせ未完成のシロモノですので、毎日のように機能追加や修正が行われてます。
そういうのを真っ先に導入しないと気がすまねぇんだよオイラは!という方は、頑張ってソースからビルドする方法を覚えましょう。
ただしコンパイラの導入や差分ダウンロードツールのようなもの等も必要です。バイナリダウンロード方法に比べてかなり手間です。
私は、とりあえずってことで「バイナリをダウンロードする」方法で導入しました。
【導入でとりあえずハマったこと】
私のPCはPentiumDに3GBのメモリを積んだP965なPCで、OSはWindows XP MCE2005+SP2という状態です。
OSによっては私と同じことにハマるかどうかは分かりませんのであしからず。
・.NET Frameworkが必要!
いきなりOpenSimを拾って来て実行!ってやったら、.NET Frameworkがうんちゃらとかエラー。
ああ、、、.NET Frameworkとか入れてないじゃん(汗
ってことで、
.NET Frameworkの3.5を導入しました。
割と時間かかります。
.NET Frameworkが入ってる人は入れる必要ないと思うので、よくわからなかったらひとまずはOpenSimを入れて動かしてみるといいかもです。
・ネットワークドライブ上からは動きません!
デスクトップとノートで共存しようなんていう下心からNAS(最近はネットワークHDDなんて呼ばれてますね)を以前から使ってます。
OpenSimはアーカイブを展開して出てきたOpenSim.exeを実行して立ち上げるのですが、そのアーカイブの展開をNASの上でやらかしたらエラー出ました。
何が原因なのかはよくわかりませんでした(内部利用してるSQLiteあたりの問題かな?)が、ふつうにローカルディスク(C:\opensimとか)に移動したらなんなく起動しました。
【Second Life Viewerでアクセス】
ふつうに、SLのクライアントプログラムを起動するのですが「特別な引数」が必要です。
これもどなたかのblogにありましたが、デスクトップのSLのアイコン(ショートカット)をコピーして、ショートカットの編集で対応するのが楽っぽいです。
追加する引数は、
-loginuri
http://127.0.0.1:9000/
何も指定しないと、通常のSLメイングリッドに繋がっちゃいます。
「-loginuri」というのは別のサーバにアクセスするための指示です。
http://127.0.0.1 というのは127.0.0.1(localhost、自分自身という意味の特別なIPアドレス)に繋いでおくれよ、という意味。
(http://localhost:9000/でもOK)
9000はポート番号。
初回OpenSim.exeのコマンドプロンプトをリターンキーの嵐で乗り切った方は、ここ、9000です。
ああ、それと、私は「-loginuri」という引数を「-loginurl」と書き間違えてて気付くまでに20分くらい要してしまいました・・・
あと、初回OpenSim.exeのコマンドプロンプトをリターンキーの嵐で乗り切った方は、FirstName=Test LastName=User Password=testでログイン。
これも初回OpenSim.exe実行時に設定できるようになってます。
普段自分が使ってる名前にしてみたりとかしてもいいかもです。
【gdgdなインプレなど】
と、自爆も含めて導入に思った以上に時間を割いてしまい、たいしたことしてませんが、ちょっといじってみて気付いたことをメモってみます。
・SLとは異なる色々なデフォルト
インするといきなり寂しく何もない島にポツンとがたいの良い女性AVのTest Userちゃんが登場。
初期のスキンやシェイプは、普通のSL(メイングリッド)とはかなり違う雰囲気です。
見た目だけでなく初期インベントリの中身やデフォルトアニメーションなんかにも違いがあります。
そうそう、初期のスキンやシェイプその他は編集不可なので、まずはお気に入りAV作成!という方はスキンやらシェイプやら一通りをCreateするのが吉かと思います。
あとインベントリ内のアイコンとかかなり適当w
・シェイプいじり
Test Userちゃん、あまりにもガテンな肉付きで微妙だったのでw、すこしシェイプをいじってみました。
デフォルトのスキンは、SLのデフォルトスキンに比べるとアメリカーンな感じはしませんでしたので、デフォルトのままでも多少いい感じでシェイプ作れる感じがしました。
まあこのへんは個々の趣味の問題もあるのでアレです。
操作性はサーバではなくクライアントの機能に依存するので、SLと全く同じです。
・服の編集
お絵描き苦手な人なので、とりあえずデフォルトに入っているテクスチャ使ったりなんだりして、シャツとパンツを作ってみました。
ここはSLと同じようにできる感じでした。
・プリムいじり
箱出してちょっといじった程度です。
これも操作性はサーバではなくクライアントの機能に依存するので、SLと全く同じです。
細かなところで何か違いはあるかもしれませんが、今後少し見てみたいと思います。
・アップロード
とりあえずってことでアニメーションのアップロードをしてみました。
アップロード代は「-1L$」(笑)
でも実際にL$は動いていないようなので、L$を気にする必要はなさそうです。
アニメーションですが、試しに動作させようとしたら、ローカルテストモードでしか動きませんでした。
まあそれでも、アニメーションの動作確認はできるかな?
・スクリプト
ここはまだまだ問題が沢山ありそうです。
とりあえずってことで箱プリムを1つ置いて、ContentからNew Scriptしてみましたが、作れず(笑)
インベントリメニューのほうからCreate New Scriptしたものを、箱プリムにDropしたら使えました。
プリムのContent上のスクリプトを編集するのはどうもダメっぽいです。
色々試す時間がとれなかったのですが、とりあえずllSay()くらいは動作を確認しました。
llSetPos()は動いてくれませんでした。
ちゃんと実装できてる関数とそうでない関数とありそうです。
【で?どうなの?】
・よくできてます、これ
まだまだ日々の問題修正や機能追加を行っているところですが、よくできてると思います。
色々と試せば問題は多々でてきそうですが、問題があっても今後に期待を持たせてくれそうな匂いはします。
手軽に導入可能、とはまだまだ言えないとは思いますが、そのうち導入方法あたりも容易になっていくと思います。
・当面は、ものを作る人のお試し環境で
アップロード代重ねたくないしー、DAZだとズレるしー、Beta Gridもアレだしー、という方には朗報!という感じです。
特にテクスチャ関係はSLにアップロードするとイメージ通りにならないことが多いらしいので、コストかけずにテストできるのは嬉しいですね。
しかも個人の快適環境で、誰にも邪魔されず作業に没頭できるw
・スクリプト関係まだまだ
llSetPos()が動かなかった時点で、あーまだまだだなー、と感じました。
ここは今後に期待したいところです。
モノ作りといっても、最近は外見的な完成度だけじゃなくネタというかアイデアを仕込むためにLSLを使うことも多いですし。
・今後にかける期待
英文の説明とか斜め読みしてると、一人だけじゃなく複数人がログインできそうです(できるかどうかわかりません)。
でもいずれはちゃんとそういうことも普通にできるようになりそうです。
単にコミュニケーションツールというだけでなく、 SLのメイングリッドに公開前に複数メンバーのチームで事前調整するとか、色々な使い方が考えられますね。
これがもっと機能安定し手軽に導入できるようになったら、今のWEBサーバのように業者や個人でSIMというサーバを立ててオープンな自己表現やコミュニケーションの場として応用できそうです。